2017年04月24日

クライマックス?

習字の先生である担任のK先生は名前も「しゅうじ(修二)」と言い、53歳、優しくて、黒板の字が美しく、先生の字を真似してみんな字が上手になりました。
 
教室に入ると、A男たち4人は神妙な顔をして勉強をしていた。
「どうして来なかったんだ?」「たべたのか?」「ドッチボール、やっぱり強いヤツいないとな」 などと口々に言いながら、皆の張りつめていた心配が消えたのです。

いよいよクライマックスシーンです。

先生が、「懐古園に行かなかった4人、前に出ろ」と言われ、黒板の前に並んだ4人。
先生 「A男、お前はどうして行かなかったんだ?」
A男 「懐古園なんか面白くねえからです」 ハキハキと答える。
そのとたん、先生の大きな手がA男の頬を打ち、A男はよろけたがすぐに姿勢を正す。
教室は静まり返りました。

先生 「B男、お前はどうして行かなかったんだ?」
B男 「A男が”行くと殴るぞ”と言ったからです」 小さな震え声。
そのとたん、A男と同じビンタが飛び、C男、Ⅾ男も同じ答えで同じビンタを受けた。
普段、お坊ちゃんのB男、おっちょこちょいのC男、弱虫のⅮ男は今にも泣きそうだ。
先生 「よし、自分の席へ戻れ」

翌日は、みんな何事もなかったように過ごしましたが、子供心に何かが変わりました。

  ☆ A男たちも夏は泳ぎに来た千曲川ダム下(懐古園展望台から)
        ダム近くに住んでいた私は毎日泳いだが全長100mは泳げなかった ☆



        ☆ 懐古園の桜の中に、ヤドリギの子供を見つけたよ ☆




  


Posted by ラ・ロゴンドリーナ at 20:43Comments(2)